知らないと損!車の買い替えや手放しの前にチェック!

家の次に高額と言っても過言ではない自動車。買い換えるとなると絶対に損はしたくないですよね?

そこで、自動車の販売・買取業務を実際に行っていた自分の経験からベストだと思われるタイミングや方法をご紹介させて頂きます!

 

乗り換えの際にベストなタイミング

購入予定の車が新車・中古車問わず、ベストな時期というものが存在します。

「1月から3月」もしくは「8月から9月」が圧倒的にオススメです。
その理由としては、今乗っている車(下取りや買取に出そうと思っている車)には「相場」があるからです。

毎年相場は変動するので一概に「必ずこの時期が良い」という訳ではないのですが、大震災で中古車の流通台数が大幅に減少してしまっているなどの珍しいケースが無ければ基本的にこの時期は中古車オークションの相場が高くなる時期です。

逆にこの時期から外れてしまうと相場が下落していることが多い為、下取りや買取の査定額も下がってしまいますので注意が必要です。
下取り(買取)車がまだまだ年式も新しく走行距離も伸びていない場合、仕入れた業者が自社の中古車展示場に商品として展示しますが、年式が古い・走行距離が10万キロ近いという車の場合、大半はオークション会場に出品されます。

ここで一つ注意しておかなければならない点があります。
オークションに出品される可能性が高い場合、手放した日ではなくその1週間後くらいのオークションに出品されるという事です。

要するに、上記「1月から3月」を狙う場合には3月ギリギリに手放すのではなく、『3月中旬には手放しておく必要がある』ということです。
お気づきの方もいると思いますが、購入を検討している車が新車の場合、納期が2ヶ月3ヶ月先であったり発売間もない車であれば半年先になることも珍しいことではありません。そうなると手放す車の査定額も未来の相場を予想する必要が出てくるため仕入れる側としては、損をしないように少し低めに査定額を提示してリスクを抑えようという動きが出てきます。

この場合には「もし今乗ってる車だけ来週にでも手放したら金額上がる?」と聞いてみて下さい。
仕入れる側にとって重要な事は、どのタイミングで商品化できるかという点なので早く入庫してもらえるのであればその分査定額も甘くなってきます。
特にディーラー下取りではなく、自動車買取専門店に依頼する場合には最も有効な手段と言えます。

ディーラー下取りといえば、「今まで長い間付き合ってるディーラーがあるから任せっきり」や「10年近く乗ったら査定額は0円でしょ?」というお話をとてもたくさん聞いてきました。そりゃもう何十件・何百件も。その度に毎回お伝えしていた事。「今まで絶対損してますよ!」

もし、「同じ事思ってた」と考えてしまった方には一つだけ試して頂きたい事があります。

お見積書を作ってもらうとき、『下取りした場合と、しなかった場合の両方出して欲しい』と伝えてみて下さい。特に新車をご検討されている方は試してみて欲しい方法です。

乗り換えの際には見積書を作ってもらいますよね?当然今乗っている車があれば下取り金額の欄があり、査定額が記載されているはずですが実際に上記方法を試して頂いた時に記載されている金額が「正確な査定金額」です。
どういう事か、例えば総額100万円の車を検討しているとします。検討している車両の値引きが5万円・下取り金額が5万円とすると実際の購入金額は90万円となりますが販売する側は少しでもお客様にメリットのある話をしたいと思っています。

当然、高い買い物ですから少しでも多く値引きをしてもらう方がお客様側も嬉しいですよね。
この両者の気持ちを満たすために、上記の例だと検討している車両の値引きが8万円・下取り金額が2万円で購入金額は同額とするケースがあります。
余程希少価値のある車に乗っている場合や、新しくて全然乗っていないため高額査定がつくと分かっている場合を除くとお客様側は自分の乗っている車の価値がわからないため2万円の査定額で了解してしまうのです。
事前に自分の車の価値を把握できる方なんて極々わずか(おそらく自動車関連の仕事をされている方のみ)だと思いますので、この時点で損をしてしまいます。
この不利な状況を打開するのが上記の方法「下取りした場合と、しなかった場合の見積もりを出してもらう」です。

まずこの段階で下取りの金額が上限なのかどうか確認してみましょう。ここで出た金額が正式な査定額ですね。
そのあとで「下取りなしの場合」の値引き交渉に移ります。最後に両方を合わせた状態でもうひと押しする事で損する事なく乗り換えが可能です。

ここまでは出来るだけ安く購入する方法・損しない査定額を出す方法をお伝えしましたので、ここからは「それを実現しやすくするには」というお話です。
私自身が両方の立場を経験しておりますので、絶対にこれだけは間違いないと言い切れるのは人と人のやりとりだという事です。
自分にとって最大限のメリットを得るために、交渉相手にとってもプラスになる材料を作っておくことも重要になります。
まずは今乗っている車の車検証や自賠責の名義を改めて確認してみて下さい。所有者・使用者という欄が設けられておりますのでそれぞれの名義を調べましょう。

特に所有者欄が自分自身ではなく、ご家族やディーラー・信販会社などになっている場合は自分だけでは乗り換えも手放しも出来なくなってしまいます。
所有者が自分自身であれば、ご自身の書類のみで完了する手続きですがディーラーや信販会社などの場合はその「所有権」を解除してもらう書類が必要になります。
事前に連絡をして取り寄せておくことをおすすめします。
なぜなら上記にも記載しましたが、先方は入庫する(商品化できる)時期が重要になるからです。
所有権が自分以外になっている場合でも、代行手続きをお願いすることは可能なのですがこの場合入庫してから書類のやり取りが始まるため結果的に商品化できるまでに時間がかかってしまうことも珍しくありません。
そこで「事前に調べて用意しておきました」ということを伝えて書類が完備している状態で交渉すると相手もその後の流れがスムーズに進むことがわかるのでお客様にとってメリットのある提案をしてくれることが多くなります。
買取業者に依頼する場合、非常に有効な方法です(自分が仕入れる側の時には非常にありがたかったケースです)。
自動車買取といえば「一括査定」というものがあります。インターネットで「あなたの愛車の金額は」などのバナーを目にしたこともあるかと思います。
ここから申し込みをすると複数の買取業者あてに車の年式や走行距離・色・グレード・装備などなど自分が打ち込んだ情報が送られることになります。
もちろん、電話番号や住所・氏名も打ち込みする必要があることがほとんどですので、自分の情報も送られることになってしまいます。
情報を送ったその日、もしくは翌日には一斉に電話やメールが来ます。お仕事中の方は特に対応することが難しくなるので気づけば着信履歴が知らない番号で埋まってしまっていることも・・・。
ただし、この一括査定にはメリットもあります。
それは、「指定の時間・場所に複数の買取業者を同時に呼んで一斉に査定をしてもらえる」という点です。
この方法の最大のメリットは一斉に査定を行ってもらうことで、低い査定額から交渉されることなくその場で一斉に金額を提示してもらい一番高いところに決めることができるという点です。
別々に査定させて欲しいという業者もありますが、その場で長時間交渉になる可能性が高いです。
余計な交渉をせず、それぞれの業者が一発提示で査定額を出すためほぼ最高額を出してもらえます。
経験上、何回も一括査定を申し込んでいるお客様ほどこの方法を使っていました(過去最高は一斉に9社で査定したことがあります)。
ただし、上述したように連絡が煩わしい方にはおすすめの方法ではありません。

 

まとめ

・車の手放しには最適な時期があり、その時期を逃さないようにした方が良い
・乗り換えを検討している場合、「下取りをした場合と、下取りなしの場合」2パターンの見積もりを作成してもらい正確な査定金額を教えてもらう
・相手(ディーラーや自動車買取業者)にとって手続きが楽になる(メリットのある)交渉をする
・一括査定を利用する場合、複数の業者を一度に呼んでその場で一番高いところに売る方法が高額査定になる可能性が高い(連絡の煩わしさには注意)
あくまで自分の経験上ではありますが、知らないうちに損していたというような事にならないためにも試して頂ければと思います。

 

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